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人材育成

採用難の中小企業が未経験者を戦力化する人材育成設計の進め方と実践

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採用難の中小企業が未経験者を戦力化する人材育成設計の進め方と実践

経験者を募集しても応募が少なく、未経験者や若手を採るしかないと感じていませんか。とはいえ、入社後に何をどの順で教えればよいのか、現場任せでは不安が残ります。

この記事でわかること

  • 経験者採用に頼らず、育成を前提に採用を設計する考え方
  • 未経験者を段階的に戦力化する育成モデルの組み立て方
  • 学習時間や費用負担を決め、全社員が学び続ける仕組みづくり

1. 経験者採用から未経験者育成へ発想を切り替える

採用難の中小企業が未経験者を戦力化する人材育成設計の進め方と実践 - 経験者採用から未経験者育成へ発想を切り替える
採用難の中小企業が未経験者を戦力化する人材育成設計の進め方と実践 - 経験者採用から未経験者育成へ発想を切り替える

求人を出しても、経験者から応募が来ない。来ても条件が合わない。そんな時に必要なのは、採用要件をただ下げることではありません。「入社後に何をできるようにするか」まで含めて、採用を設計し直すことです。

2025年版中小企業白書では、従業員数147名、資本金4,800万円の情報サービス業、四国情報管理センターの事例が紹介されています。同社は未経験人材に対し、外部研修、OJT、高度スキル研修などを組み合わせ、計10カ月の教育を実施しています(出典: chusho.meti.go.jp)。これは「未経験でも採る」という話ではなく、「育つまでの道筋を会社が持つ」という話です。中小企業にとっては、採用市場にいない人材を待つより、育成の工程を先に作る方が現実的な選択肢になると考えられます。

1.1. 不足職種を外部採用だけで埋めない

厚生労働省の中小企業リスキリング支援事業でも、DX遅れ、人手不足、属人化に対し、必要スキルの可視化、学び直し・育成、生産性向上という流れが示されています(出典: reskilling.mhlw.go.jp)。つまり、最初に見るべきは「誰を採るか」だけではなく、「社内にどの力が足りないか」です。たとえば経理の人手不足でも、すぐ経験者を探す前に、請求書処理、入力確認、月次資料作成などに分ければ、未経験者に任せられる入口が見えてきます。

1.2. 未経験者に任せる業務を先に決める

未経験者育成では、配属してから考えると現場任せになりがちです。先に「最初の仕事」「教える人」「合格ライン」を決めることが大切です。採用とは、人を選ぶ作業だけではありません。入社後に戦力化する順番を、会社側が言語化するところまで含めて考える必要があります。

2. 10カ月育成モデルを分解する

採用難の中小企業が未経験者を戦力化する人材育成設計の進め方と実践 - 10カ月育成モデルを分解する
採用難の中小企業が未経験者を戦力化する人材育成設計の進め方と実践 - 10カ月育成モデルを分解する

「未経験者を採った後、誰が何を教えるのか」。ここが曖昧だと、現場任せになりやすいです。2025年版中小企業白書では、従業員147名、資本金4,800万円の情報サービス業、四国情報管理センターの事例が紹介されています(出典: chusho.meti.go.jp)。同社は未経験人材に、計10カ月の教育を組んでいます。

段階

期間

ねらい

外部基礎研修

2カ月

土台をそろえる

開発OJT

2カ月

実務で試す

高度技術研修

4カ月

専門性を深める

再OJT

2カ月

現場で定着させる

ポイントは、「研修だけ」で終わらせていない点です。学校の授業で覚えた後、部活動の練習試合で使い、また弱点を学び直す流れに近いです。中小企業では、最初から即戦力を求めるより、基礎、実践、応用、再実践に分けた方が、育成の遅れを見つけやすいと考えられます。

厚生労働省の中小企業リスキリング支援事業も、必要スキルの可視化、学び直し・育成、生産性向上という流れを示しています(出典: reskilling.mhlw.go.jp)。つまり、先に「どの仕事に、どの力が要るか」を分けることが出発点です。未経験者育成は、根性論ではなく、階段を設計する仕事だと捉えるのが現実的でしょう。

3. 就業時間内学習と会社負担の線引き

採用難の中小企業が未経験者を戦力化する人材育成設計の進め方と実践 - 就業時間内学習と会社負担の線引き
採用難の中小企業が未経験者を戦力化する人材育成設計の進め方と実践 - 就業時間内学習と会社負担の線引き

「研修は勤務時間に入れるのか」「受講料は会社が持つのか」。未経験者を育てようとすると、最初に迷うのがこの線引きです。あいまいなまま始めると、現場は忙しさを理由に学びを後回しにし、本人も遠慮して時間を取りにくくなります。

参考になるのが、2025年版中小企業白書で紹介された四国情報管理センターの事例です。同社は未経験人材に、外部基礎研修、OJT、高度スキル研修などを組み合わせ、計10カ月の教育を行っています(出典: chusho.meti.go.jp)。これは中小企業にとって、「学びを本人任せにしない」設計が必要だと考えられます。特に仕事で使う基礎知識は、会社の投資として扱う方が現実的でしょう。

区分

会社が負担しやすい学習

本人に任せやすい学習

目的

今の仕事に必要

将来の関心が中心

時間

就業時間内に確保

業務外でも選べる

基礎研修、OJT

任意の読書、資格研究

厚生労働省の中小企業リスキリング支援事業では、DXの遅れや人手不足、属人化に対し、必要なスキルを見える化し、学び直しと育成につなげる流れを示しています(出典: reskilling.mhlw.go.jp)。つまり、先に「どの仕事を誰ができるようにするか」を決めることが大切です。たとえば、先輩しかできない作業を洗い出し、手順を一つずつ教える。これなら学習時間も費用も、経営改善の一部として説明しやすくなります。

4. 全社員の学びを止めない仕組み

「新人研修は手厚いのに、既存社員の学びは止まっている」。採用難の会社ほど、こうした悩みが出やすくなります。未経験者を育てる仕組みは大切ですが、それだけでは現場全体の力は上がりません。

2025年版中小企業白書で紹介された四国情報管理センターは、2024年から営業・総務職を含む全社員参加の学習コンペを始めています(出典: chusho.meti.go.jp)。これは「技術職だけが学ぶ」という線を外す取り組みです。中小企業にとっては、部署を越えて学びを見える化することが、育成を一部の人任せにしない第一歩だと考えられます。

仕組み

狙い

運用のコツ

学習コンペ

学ぶ空気を作る

成果より参加を評価する

資格チーム

仲間で続ける

勉強時間を短く区切る

上司の育成責任

現場で使わせる

面談で次の課題を決める

厚生労働省の中小企業リスキリング支援事業では、DX遅れや属人化に対し、必要な力を見える化し、学び直し、成長につなげる流れを示しています(出典: reskilling.mhlw.go.jp)。これは難しい制度の話ではありません。たとえば「見積作成を一人しかできない」業務を洗い出し、誰が何を学ぶか決めることから始められます。学びを止めない会社は、研修を増やす会社ではなく、日々の仕事に学ぶ理由を埋め込む会社です。

5. まず決めるべきは「誰を何カ月でどこまで育てるか」

10カ月育成モデルをそのまま真似るより、先に自社の詰まりどころを一つ選ぶ方が現実的です。未経験者を採る前に、任せたい業務、教える担当、到達基準、確認の頻度を決めておかないと、結局は忙しい現場に負担が寄ります。特に注意したいのは、研修を「受けたこと」で満足してしまうことです。受講後にどの作業を任せるのか、どの時点で独り立ちと見るのかを決める必要があります。最初は全職種を対象に広げず、属人化している定型業務から小さく設計するのが堅実です。

6. 育成設計は小さく始めて整えていく

未経験者を戦力化するには、採用後の研修だけでなく、任せる業務、教える担当、到達基準まで決めておくことが大切です。とはいえ、日々の業務を回しながら育成計画まで作るのは簡単ではありません。自社の場合、どこから整理すべきか迷う方は、60分の無料相談で現状を一緒に整理してみませんか。

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経営の羅針盤 編集部

中小企業の経営判断、補助金、DX、人材領域を中心に、公式情報と実務観点をもとに記事を編集しています。

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株式会社戦略デザインラボ

人的資本経営支援事業、経営コンサルティング事業、人材支援事業(採用・育成・定着)、バックオフィス支援事業(総務・業務効率化)を通じて、中小企業の意思決定を支援しています。

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